無念の再逆転負けの中で、阪神浜地真澄投手(24)が光輝いた。節目の今季登板50試合目で盤石の投球を披露。8回の一時逆転劇につなげた。

6回に先発の青柳が1-2と勝ち越され、なおも無死一、二塁と残ったピンチ。岩貞が2球で2アウトを取り、2死二、三塁の場面を託された。試合の行方を左右する局面でも心は熱く冷静に。代打宮崎を152キロ速球で空振り三振に斬った。

6月19日DeNA戦以来のイニングまたぎとなった7回は、先頭の森に中前打を打たれ、1死二塁と得点圏に走者を背負たが、桑原、ソトを料理。DeNAに追加点を許さなかった。

「今シーズン、リリーフ陣は(青柳)ヤギさんに助けられてきましたし、いつかは逆に自分が助けたいと思っていたので、ピンチの場面でしたが、粘り切ることができてよかったです」。エースを助けたい一心で、中盤の厳しい場面で踏ん張った。

50試合登板は、今シーズンの目標だった。「開幕前に目標にしていた数字なので、その点については嬉しいですが、まだ試合も残っているので、次の登板へ向けてまたしっかり準備したいと思います」。目指していた数字をクリアしても、慢心はない。岩崎、湯浅、岩貞ら今のタイガースを支える登板50試合以上の救援カルテットが誕生。浜地の50試合、46回を投げて1・17の防御率はさんぜんと輝く。どれほど追い込まれても、この救援陣がいる限り、下克上の夢は終わらない。【堀まどか】

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