阪神が接戦を制し、ファーム2連覇に王手をかけた。

1点を追う6回1死一、二塁で、アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が右前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。

さらに、ロドリゲスのパワーがさく裂したのは8回だ。井上が右前打で出塁した無死一塁で、カウント1-1からソフトバンク椎野の139キロの変化球を強振。完璧に捉え、左翼席へ豪快に運ぶ勝ち越しの3号2ラン。

投手陣も奮起。先発小川が5回2失点で降板。6回以降、岡留英貴投手(22)、岩田将貴投手(24)、尾仲祐哉投手(27)、ラウル・アルカンタラ投手(29)が0封リレーと流れを作った。

チームはこれでファーム2連覇に王手。29日の同戦(鳴尾浜)で勝利すれば優勝が決定する。ドラフト1位の森木大智投手(19)が先発予定だ。

平田勝男監督(63)の一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇      

-ロドリゲスが決めた

「いやいやいやぁ、ロドちゃん。やっぱり、当然これからのCSも含めてだけど、こうやってアピールするのは来年のことも含めてやからね。その前のタイムリーといい、素晴らしい。勝負強さと長打力をちゃんと見せてくれたよな」

-最後まで気持ち切らさずに

「気持ち切らさずにって、アルカンタラもみんなも見てみ? そんな選手いないでしょ。もし、そのように見えてしまったら我々が悪いってこと。まだCSも何が起こるかわからない。その時のために外国人だけじゃなくて、みんなもこの2試合、非常に緊張感があって見応えのある。君たちもそう思うでしょ?」

-投手陣は

「一平はまだまだこんなもんじゃない。慎重に行きすぎた。球数を気にしていたかもしれないけど、1軍で投げてるピッチャーだもん。まだまだ自分の力を発揮できていない。ちょっと慎重に行きすぎたのはバッテリーの藤田も含めてね。我々もプレッシャーをかけてるのでね。5回2失点で1点ずつでも、一平はまだまだこんなもんじゃないと思ってる。本来の出来じゃない。でも岡留、岩田、尾仲、アルカンタラ、リリーフ陣は打たれたの1安打だけでしょ? 今年、ピッチャーを含めた守りを重要視してますので、しっかりと抑えてくれたおかげでこういうチャンスが巡ってくるわね」

-明日勝てば2連覇、本拠地で決めたい

「当然、そのために9月からは連覇するんだ、優勝するんだと。(井上)コウタはヒット出たり、チャンスで三振をしたり課題があって。いろんなところで力をつけるというのは、やっぱプレッシャーを与えないと。2軍で、こんなんでビビってストライクはいらないとか、打てませんだったていうのは1軍ではそうはいかん。9月はそういうプレッシャーかけてる中、選手たちは、ほとんどの試合みんな見応えのある、緊張感のあるゲームをやってくれている」

-平日でも多くのお客さんが駆けつけた

「明日もやってほしかったのよ。どうしたん、これ。明日も今からできないのかな。やっぱり甲子園でねこうやってお客さんはいっていただいて、勝ち負けは抜きにして、中途半端やん、2試合。こうやってファンの人たちも喜んでくれるんだもん。3試合してほしかったけどね。ただ2試合を甲子園を使わせていただいて、昨日は雨でコールドゲームで今日がどういうゲームかなと思ったけど、なんにも言うこと無い。高山もショートライナーであんないい当たり久しぶり。真芯でしょ。みんな本当に食らいついていってくれてる。伝わる」

-明日は森木が

「こういうところで森木がどういうピッチングするか。ソフトバンクの打線もいいので、1軍で今年経験したことをどう出してくれるかは楽しみやな」

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