日本ハム松本剛外野手(29)が5年ぶりに規定打席に到達し、初の首位打者の座を確実にした。

残り1打席で迎えた札幌ドーム最終戦の7回2死一塁で代打で登場。2球目の外角143キロ直球を打ち返すも、遊ゴロに倒れた。「何とか(安打を)打ちたかったけど、ここまで自分自身、よくやったなと思います。大きな拍手もらえたので、すごい心に残っています」。打率3割4分9厘でトップをキープ。2位のオリックス吉田正は2試合を残し3割3分6厘で、このあと8打数8安打としても松本剛を上回ることがなくなった。

悲願だった規定打席をクリアし「何とか乗せたかったので、本当にうれしく思います」と喜んだ。背水で臨んだプロ11年目。春季キャンプ後に新庄監督から2軍行きを告げられ涙したこともあった。「この涙は必ずプラスになる」とビッグボス。松本剛は開幕戦前日に呼ばれて4番に抜てきされ、2安打をマーク。ここから首位打者への道が始まった。

「個人的には、いい数字が残りましたし、そこは本当に自信にしたい」と確かな糧となった。今季は10月2日西武戦(ベルーナドーム)を残すのみ。「1打席立って3割5分を目指したいとところですけど、本当は」と笑った。満員の試合後のセレモニーでは「来年は必ず優勝します」と誓った。プロ12年目の来季、有言実行への旗手になる。【田中彩友美】

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