ロッテは4日、田村龍弘捕手(28)が今季中に取得した国内FA権を行使せず、来季も残留すると発表した。

大阪府出身の田村は光星学院(青森=現・八戸学院光星)から12年ドラフト3位でロッテに入団。プロ12年間で通算843試合に出場。18年には全試合出場するなど、若き正捕手として活躍してきたが、今季は松川や佐藤都らの台頭もあり、わずか2試合の出場に終わっていた。

田村は球団を通じ「マリーンズ残留を決めました。ここまで10年もお世話になっている球団ですし、吉井監督に球場でお会いした時に『田村の権利だから田村が決めればいい。ただ、ワシとしては残ってほしいなあ』と言っていただいたこと、チームメート、特に投手陣に残ってほしいと言われたことが素直に一番うれしく、残留することを決めました」とコメントし「個人的には今年1年、成績を残せなかったのは事実。皆様の期待に応えられませんでした。来年、しっかりと期待に応えて、田村はまだいけるという姿を見せたいです。また、今年は悔しい1年となりファームでの生活が長い中で、今年まで2軍監督を務められた鳥越さんに『初心に戻って頑張ろう』といつも声をかけていただいていました。今年1年、ファームで過ごしてきた悔しさを来年にすべてぶつけて結果を求められながらチームの核となれるように頑張ります」と意気込んだ。