阪神岡田彰布監督(64)が15日、佐藤輝明内野手(23)に初めて打撃指導を行った。

高知・安芸の秋季キャンプ第4クール初日。ランチを終え、午後の打撃練習を開始した時だった。ティー打撃でスイングする佐藤輝に、指揮官がジェスチャーを交えアドバイス。主に左手の使い方について助言を送ったとみられ「ボクシングのパンチのように」と声が飛んだ。

佐藤輝は侍ジャパンの強化試合から12日にキャンプに合流。かねて佐藤輝の打撃改造を宣言していた岡田監督だったが、合流初日と、雨天により室内練習となった13日は直接的な指導は行わず、コーチに託して動きを観察するだけにとどめていた。

佐藤輝は13日の雨天練習で打撃フォームを改造していた。スタンスの幅が広くなり、頭上のラインを越えていたグリップ位置は、顔の横付近まで下がった。この日は新フォームで初となる屋外フリー打撃。84スイングで11本の柵越えだった。

この日が合流3日目。佐藤輝の打撃に、ついに指揮官のメスが入った。