阪神秋山拓巳投手がオリックス戦で4回無失点と好投し、開幕2戦目、4月1日DeNA戦(京セラドーム大阪)の先発切符を勝ち取った。

試合後岡田監督が「(開幕カードの)2つ目は秋山で行こうと思う」と明言。秋山は「(伊藤)将司になるべくポジションを与えないようにしがみつきたい」。左肩違和感で離脱した伊藤将の代役として巡ってきたチャンスをモノにした。

持ち味を発揮した。最速141キロのキレのある直球を軸にカーブ、スライダー、フォークを使い、丁寧にコースを突いた。「今年はカーブの制球も落ち着いているし、いろんなところで使えたら他の球も生きてくると思う」と手応え十分。

開幕2戦目は「秋山+村上」のコンビで臨む見通しだ。当初は秋山が4回、2番手村上は3回の予定だったが、打順の巡り合わせで村上は2回で降板。指揮官は「一応セットで考えとったからな。1人で7回投げてくれはちょっとまだあれやから」。村上を第2先発で待機させ、万全を期す。

秋山は前日24日に一般女性と結婚したことを発表し、「守るものも増えた。去年1年ふがいないシーズンだったので、しっかりとしたものをみせないと」。昨季1勝の悔しさをバネに、23年は開幕から突っ走る覚悟だ。【古財稜明】

○…セットアッパー候補の浜地が新球チェンジアップに手応えをつかんだ。7回に3番手で登板し1回無安打無失点。先頭のT-岡田に1ストライクから新球を2球続けて空振り三振。「思ったより(打者の)反応はいいので。いいんじゃないかなって感じ」と、課題の落ちるボール習得に笑顔だ。前回22日巨人戦(東京ドーム)から解禁。オープン戦7試合で防御率1.29と結果を残している。

○…今季左の代打の切り札として期待される糸原が7回に代打で登場し、ダメ押しの2点適時打を放った。2死満塁でオリックス・コットンのチェンジアップを右前へはじき返した。「与えられたところで、いい仕事ができた。自分らしいヒットが打ててよかった」。オープン戦打率は3割。「結果が出ているので、いい状態で迎えたい」と準備はできている。

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