中日石川昂弥内野手(21)が13日、バンテリンドームで行われた1軍全体練習に合流した。

練習後、立浪和義監督(53)は「(当日の状態が)大丈夫であれば、あしたは4番サードでいきます」と明言。左膝前十字靱帯(じんたい)再建術から再起を目指す背番号「25」は、14日の巨人戦(バンテリンドーム)での復帰が確実となった。

6日の2軍戦で実戦復帰してわずか1週間。石川昂がプロ初の「4番」として1軍舞台に帰ってくる。フリー打撃では43スイングで9本の柵越えを放つなど快音を連発。守備でも三塁で軽快な動きを見せた。「人工芝であまりやってなかったので明日、どういう状態になるかわからないが、今のところ問題なくやれました。(ここまで)長かったですが、1軍に戻って活躍するためにやってきた。思う存分、暴れ回りたい。(4番は)そこはあまり考えず、自分に求められるのはホームラン、長打、打点だと思う。そこにこだわってやっていきたい」と意気込みを語った。

石川昂は昨年5月27日のオリックス戦で左膝を痛め、手術に踏み切った。長いリハビリを経て2軍戦で実戦復帰すると、12日のウエスタン阪神戦まで5試合で11打数6安打、打率5割4分5厘、2本塁打、4打点と好結果を出していた。

プロ4年目の今季から、背番号は気分一新も兼ねて「2」から「25」に変更した。チームは開幕から10試合で3勝7敗と大きく負け越し、最下位に沈む。最大の課題は10戦18得点の攻撃力アップ。長いリハビリを克服した21歳が「4番サード」として逆襲の切り札に指名された。

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