威圧感たっぷりの“神対談”が実現した。巨人の守護神・大勢投手(23)と大魔神・佐々木主浩氏(55=日刊スポーツ評論家)が、クローザーあるあるや、打たれた後の切り替え方、点差による心の持ちようなどを語り尽くした。佐々木氏は大勢へのアドバイスとして、「心の遊び」の重要性を説いた。対談の模様は18、19日のニッポン放送ショウアップナイターで放送される。

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佐々木 こうやってしゃべるの、(昨年の春季)キャンプ以来だな。あの時は原さんに見てくれと言われて、見たときに球の強さにびっくりしたんだよ。久しぶりに力で行けるピッチャー見たなと。リリーフにしたいんだけど…という話になった時に、「力で抑えられますよ」という話になって。その通りになってすごいうれしいなと。

大勢 はい、ありがとうございます(照れ笑い)。

佐々木 自分のルーティンとか、必ずこれをしなきゃいけないとかある?

大勢 僕は基本、試合始まって、ブルペンに行く間にお風呂に1回入って、温めてストレッチとか体幹をしてからマウンドに上がってました。

佐々木 そういうルーティンがだんだん増えてくるぞ。リリーフやってると、道順にしても何にしても増えてくる。最後10個ぐらいあったもん。ソックスは左からはくとか。

大勢 ソックスは僕もあります。そう思えば多いですね(笑い)

佐々木 そうすると安心感あるでしょ。自分に暗示かけるみたいな。でも、そういうのがあるって大事だと思う。

佐々木 WBCどうだった? あの豪華メンバーがそろったけど。

大勢 投げるボールもトップレベルですし。キャッチボールとかいろんな選手と見させてもらったんですけど、みんなすごい球で、自分が小さく見えるような空間でした。

佐々木 聞いてみたかったんだけど、1点差で行く時と3点差で行くときで気を付けてることある? 一緒?

大勢 いや、全然違います。勝ちで終わらせるっていう。どちらもそうなんですけど、3点差の方がまだ余裕があるというか。

佐々木 見てて、もうちょっと遊んでいいのになと思う。一番ダメな、大量点になるのは、下位打線から始まって、上位につながるところ。先頭とったら遊んでたらいいのにと。全部一生懸命に投げなくてもね。心の遊びを持つ。去年やって分かったと思うけど、調子良いときってなくない?

大勢 ないですね(笑い)。調子良くないときの方が多いです。

佐々木 もう少しすると、多分試合の流れが分かってくる。5点差で負けてても流れ的に逆転するな、とか。今後目標にすることとかある?

大勢 去年は連投とかはあまりしてないので、信頼を勝ち取って3連投できるように。それに応えられるようなフィジカル、メンタルをしっかりとやっていきたいなと思います。

佐々木 三振を取りにいって相手にダメージを与えるのが、抑えの仕事だから。出てきたら「あー終わった」って思わせたら勝ち。でもそうなりつつあるから。あとは新聞で「抑えた」ってなるんじゃなくて、打たれて1面飾ったら本物だと思います。「大勢、打たれた!」みたいな。これからもしっかり頑張ってください。

大勢 ありがとうございます。頑張ります!

 

○…佐々木氏と大勢投手の「クローザー対談」は、ニッポン放送ショウアップナイターで18、19日の2日間、巨人-DeNA戦の試合前(午後5時30分から)に放送される。また、佐々木氏がニッポン放送で解説を務める20日のヤクルト-中日戦では、ヤクルト村上宗隆内野手(23)が本塁打を打つとリスナーに現金が当たる「お願い村神様! ホームランプレゼント」も実施される。