西武森脇亮介投手(30)が最後をきっちり締め、今季初セーブを挙げた。

5点リードの9回、このところ安定している3番手ティノコが2死を奪い、危なげなく勝利へ…と思ったところ、3連打で2点を返され、四球でなおも2死一、二塁。相手楽天は島内、鈴木大という怖い2人が続く場面で、森脇が火消しへと向かった。

「ランナーいるところで行くことも(これまでも)あるので、そんなに変わらず。バッターだけって感じですね」

2球で追い込むと、最後はフォークで投ゴロに。3点差を守った。

一時期、球の走りに本来のものがなかった。象徴的だったのが4月16日の日本ハム戦(エスコンフィールド)。6回まで無安打無得点の先発エンスを継ぎ、2番手でマウンドに上がるも安打され、さらに3連続四球で押し出しも許した。

「バランスが。投げよう投げようとしすぎてたんで、それを抑えようと。いい球を投げようとしすぎて、逆に体に早い段階で力みが入っていたので」

独特のフォームが特徴のリリーフ右腕は、いつの間にか崩れたバランス感を修正し、きっちりと戻してきた。この日のように最後を締めることもあれば、6回のマウンドに上がることも。「行けって言われたところで」と頼もしく話した。【金子真仁】