巨人ルイス・ブリンソン外野手(29)が“汚名返上打”を決めた。3点を追う9回2死一塁、あと1アウトで試合終了の場面で、阪神及川の148キロ直球を捉えた。逆風を切り裂き、逆方向の右中間席に飛び込む5号2ラン。1点差に迫る1発で意地を見せた。

7回の守備では両軍無得点の2死一、二塁、近本の中前の先制適時打をブリンソンが三塁へ悪送球。打者走者の近本の二塁進塁を許し、直後の中野の2点適時打につながった。汚名返上の一打に「風が吹いていたので、センターフライかと思った。なんとか塁に出て走者になれればという意識だった」と振り返った。原監督は「この逆風の中でね、あそこに入れるんだから並じゃないよね。もう少しコンスタントに力を出してくれるとありがたいですね」と安定感のある活躍を期待した。

【ブリンソンの汚名返上打まとめ】

◆4月6日DeNA戦(横浜) 2回1死一塁、左中間を真っ二つに割る長打を放つも、一塁走者の岡本和が三塁を回ったところでストップしたのを見ておらず暴走。岡本和は本塁憤死となり、さらに三塁に進塁したブリンソンはチェンジと勘違いしてベースを離れてタッチアウトで“左中間ゲッツー”となった。完封負けを喫したが、チーム最多タイのマルチ安打を放った。

◆5月3日のヤクルト戦(東京ドーム) 5点を追う3回1死、二塁走者としてアウトカウントを間違えて走塁ミスも、4安打2本塁打5打点で勝利に貢献。ヒーローインタビューで「ファンの皆さん愛してる!」と日本語で叫んだ。

◆5月13日の広島戦(東京ドーム) 延長11回に四球で出塁も、塁を飛び出し盗塁死。凡ミスで追い上げムードに水を差したが、同点の延長12回1死満塁、中越え適時打でサヨナラ勝利をもたらした。

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