ヤクルト小沢怜史投手(25)が6回4安打1失点の好投で先発再転向後、2連勝をマークした。

速球にカーブ、スライダー、フォークなどまじえ、5回までは二塁を踏ませなかった。「変化球でうまくカウントを取れた。前回は全然ストライクを取れなくて『リードどころじゃない』って言われたので、よかった」と胸をなで下ろした。

昨季は登板10試合中8試合で先発したが、今季は中継ぎで開幕。先発の人繰りが苦しいことから4日の楽天戦(神宮)で今季初先発し、初勝利を挙げた。

この日は6回69球と少ない球数で、ストライク先行で打ち取った。高津臣吾監督は「言葉は悪いですけども便利。リリーフもこなせて先発もやってくれる。貴重な戦力」と感謝した。

小沢のプロデビューはソフトバンク時代の17年8月、西武が相手だった。当時は本拠地のヤフオクドーム内で迷子になり、ブルペンからの出方も分からなかった。「初対戦が栗山さんだったのは覚えていたので、ちょっと思い出した。あのころよりは自信を持って投げられるようになりました。よくなったと思います」と成長を実感していた。

▽ヤクルト高津監督(好投していた小沢の69球降板に)「60、70球をめどで考えていた。充電が切れるのがそのくらい。リリーフもこなせて先発もやってくれる、貴重な戦力」

▽ヤクルト・オスナ(2回に西武平良から先制の2点右前打)「2死からチャンスが回ってきたので何とか先制したかった。高めでしたが、強引にいかず、しっかりコンタクトできた」

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