巨人井上温大投手(22)が23日広島戦(マツダスタジアム)で今季初先発する。交流戦明けのリーグ再開初戦で、シーズン初先発を託されるのは球団史上初。意気に感じながら、「この試合を抑えなければ、もう次の試合のチャンスはもらえないと思う」と並々ならぬ決意で結果にこだわる。

21日夜だった。寮の部屋で遠征の荷造りをしていると、ふと飾ってあるサイコロが目に入った。21年オフに内海哲也(現西武2軍投手コーチ)との自主トレで使った時のもの。ゲーム感覚も入れながら、ダッシュの本数を決める時に転がし、打ち上げ時にはサインも書いてもらった。ランニングメニューはきつかったが、昨季に初勝利する糧となった。当時の記憶がよみがえり、「抑えさせてもらえるかな」と力をもらえる気がした。サイコロを手に取ると、お守りとして、遠征のスーツケースに一緒に入れた。

1軍スタートだったキャンプは左肘の違和感で離脱し、リハビリに励んできた。17日のイースタン・リーグDeNA戦で4回1/3を1安打無失点とアピール。中5日での1軍マウンドをつかんだ。「何とか残れるように。粘り強く投げたい」。左腕エースの道を進んでいく。【上田悠太】

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