夏に向けて再スタートだ。ロッテは22日、本拠地ZOZOマリンで自主練習を行い、中村奨吾内野手(31)が「ここからオールスターまでの約1カ月くらい、またギアを上げて。勝負だと思うのでやっていきたい」と23日からの交流戦明け初戦に向けて気持ちを高めた。

まずは日本ハムとの3連戦から始まる。交流戦終了後の4日間は、チームとしては休日、全体練習、自主練習など、メリハリをつけてきたが「体も休めながらやることもやって、もっともっと状態を上げていかないといけない」。この日は福浦和也ヘッドコーチ(47)にマンツーマン指導を受けながら打撃練習を行った。

今季も3番などの中心を担ってきたが、チームは好調でも個人としては打率2割2分3厘と満足出来る結果は得られていない。特に日本ハム戦は対5球団中ワーストの2割7厘。得点圏打率も1割2分5厘と苦戦している。「1、2番が調子の良いバッターが打っているので、自分がもっとランナーをかえせればという試合が多かった。ヒット、ホームランが理想ですけれど、チャンスメーク、チャンスを広げたり、ランナーを進めたり、いろいろな役割が自分にはあるのかなと思ってやっています」。23日の日本ハム予告先発は加藤貴之投手。まずは、5月13日に4安打完封負けを喫した左腕へのリベンジで勢いをつける。

吉井理人監督(58)も夏場への戦いに向け、「練習の質を落としちゃうとパフォーマンスが落ちちゃうので量をうまく調整してほしいなと思っています」。個々の体調管理能力向上も願った。特に今季は若手の出場機会が増加。「うちの子はみんな出場回数がキャリアハイを更新する勢いの子たちばっかりなので、未経験ゾーンに入ってくるから、そのへんの自己管理をしっかり覚えてやっていってほしい」と期待を寄せた。【鎌田直秀】