ソフトバンクが開幕ダッシュ以来の5連勝を飾り、7日ぶりに首位へ浮上した。5試合全て逆転勝ちで、5月3日に全て吐き出した貯金を2年目の藤本政権では最多の14まで増やした。貯金0から2カ月で見事なV字回復にも、指揮官は「まだまだ先が長い。あまり考えないでおきます」と表情を崩さなかった。

14安打9得点の打線をけん引したのは、今季2度目の4安打をマークしたリードオフマン中村晃だ。2-3の5回。先頭で四球を選ぶと、今宮と近藤の連打で無死満塁へとつながった。その後、柳田の内野安打で同点、柳町の内野ゴロで勝ち越し。クールな打撃職人は「状態は良かったり、悪かったり。今日は1打席目にヒットが出たので乗っていけた」と淡々。83安打はリーグトップ、打率も3割の大台に乗せた。

昨年10月1日に優勝マジック1で迎えながら延長戦でサヨナラ負けした因縁のベルーナドームで、今季3度目となる同一カード3連勝。悪夢も完全に振り払った。【只松憲】

○…石川は5回途中3失点と粘れなかった。2-0の3回に2死から外崎、マキノンに四球。続く呉念庭に右越え3ランを浴びた。味方が再逆転した直後の5回も2死から外崎、マキノンに連打を食らい、呉念庭を迎えたところで降板。中14日での登板だったが、3試合連続で5回持たず「今日の結果をしっかりと受け止めます」と猛省した。

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