オリックスが、劇的サヨナラ勝ちで、両リーグ50勝一番乗りを果たした。若月健矢捕手(27)が、同点の9回、日本ハム宮西から、自身初めてのサヨナラ本塁打で決着をつけた。
「行ってくれ!」の願いを込めた打球が、右翼スタンドで弾んだ。満面に笑みをたたえて、ヒーローはホームを踏んだ。「めちゃくちゃうれしいです! 中学以来かな」と振り返る劇的な一撃。実は、直前にファウルを打った際に、足がつりかけていた。「ああヤバいって。(余計な力が抜け)ホントに、何とかの功名ですね」と笑った。
後半戦のスタートは、プロ初先発の小木田をリード。しかし、2回に4失点する最悪の展開。そこから反撃し、7回に紅林の適時打で同点に追いついた。捕手として「ちょっとふわっとした部分で、入ってしまってたのかなっていうとこは、反省しないといけない」と話す。ブルペンデーとなり、3回以降は5人の投手と無失点リレーを支えた。
若月は、故障で辞退した同学年の森の代役で初めてオールスターに出場。「MVPを狙って、ホームランを打とう」と大振りになっていた打撃をコンパクトにしようとしたが、意識しすぎて2回の打席は二ゴロに倒れた。「走者なしでの進塁打ですね」と苦笑いする。2打席目から修正し、今季初の3安打、そしてサヨナラ弾につなげた。
中嶋監督も「ホームランで締めましたけど、その前のセンター前もですし。チームを勝たせるために一番大きいと思う。そういう点では頑張ったかな」と高く評価した。
これで球宴前から4連勝。がっちり首位をキープだ。若月は「やれることをしっかりやって、準備だけは怠らないように、1日1日を大事にしていきたい」と誓った。後半戦も、オリックスにスキはなさそうだ。【高垣誠】
○…後半戦開幕戦はいきなり6投手による継投の「ブルペンデー」となったが、サヨナラ勝ちを収めた。プロ初先発となった小木田は2回に4失点し、降板。「自分の役割を果たせなかったことが悔しいです」と話した。以後の5投手は無失点でつなぎ、劇的勝利を呼び込んだ。3番手の山岡は背番号19ではなく「112」の清田アシスタントスタッフ(打撃投手)のユニホームで登板。山岡は「忘れてしまいました」と反省も、2回を無失点に抑えて勝利に貢献した。
▽オリックス紅林(7回に同点打)「あのヒットも(若月)健矢さんがツーベースで出て、健矢さんがホームを踏んだので、今日は、健矢さんで勝てたと思います」



