日本ハム伊藤が山賊打線を6安打に抑え、今季初完封で7勝目(7敗)を挙げた。無四球完封は自身初で、入団から3年連続完封勝利は、球団では憧れのダルビッシュ(パドレス)以来の快挙となった。

2回2死一、二塁から左前打を許したものの、左翼に挑戦して間もない野村が、三塁への好返球で二走の生還よりも先に一走を刺して無失点。「野村もレフトに入ったばかりで、すごく難しいとは思うけど、一生懸命やっている。すごくうれしかった」。5回以降は走者を許さず、後輩のビッグプレーに感謝した。

開幕から苦しんできたのがウソのように、アウトを重ねた。建山投手コーチは「上半身任せではなく、体重移動で投げられるようになってきた」。手応え十分の107球。快投で蒸し暑さを吹き飛ばしたヒーローは「体の使い方がはまった。すごくバランスが良かった」と、チャームポイントのえくぼを見せた。