20歳の若鷹が、初物づくしの躍動で、チームに新風を吹き込んだ。ソフトバンク井上朋也内野手(20)がプロ初の1軍で「8番一塁」でスタメン出場し、プロ初安打を含む2安打の活躍を見せた。

5回無死の第2打席。わずか2球で2ストライクと追い込まれたが「落ち着いていこう」と自分に言い聞かせ、好球を待った。ロッテ西野の3球目、真ん中低め直球を中前へ。「手に感触は残っている。1本打つことができた」と忘れられない一打となり、プロ初得点となるホームも踏んだ。

6回2死の第3打席でも中前打を放ち、この日2安打と堂々のデビューを飾った。試合後、初のお立ち台では記念球を手に無数のフラッシュを浴び「やっとスタートを切ることができた。いろんな人に知ってもらえるように頑張ります」。3位から浮上を狙うチームに、1軍最年少の背番号43が活力を与えた。

▽ソフトバンク森ヘッドコーチ(井上がプロ初スタメンで2安打)「チャンスもまた当然あるやろうし。結果を出してくれて良かったね」

【動画】1軍初昇格のソフトバンク井上朋也がプロ初安打 記念ボールは無事ベンチへ