首位楽天がDeNAに13-1の大勝。初回、立ち上がりから制球に苦しんだDeNA先発・小園健太投手(20)から一挙8得点のビックイニングをつくった。

4者連続四球による1回1死満塁の場面で入江大樹内野手(21)が登場。インコース高めの真っすぐを捉えた打球は左翼スタンドへ吸い込まれる2戦連続弾。人生初の満塁本塁打となった。この日は雨の影響でコンディションは不良だったが、楽天打線の勢いは止まらず。計12安打13得点の猛攻を繰り広げた。

「お香効果」で絶好調! 入江は2戦連続弾を含む4戦連続安打中。好調の要因に、近頃のマイブームの「お香」を挙げた。入江は、甘く優しい香りが特徴のホワイトムスクがお気に入り。「リラックス効果で打撃も良い感じ」と笑顔を見せた。また、遊撃手に求められる守備範囲の拡大を目指し、今までよりも後方にポジションを取っている。「感覚が違うので難しい。出だしの早さなどを少しずつ合わせていきたい」と攻守での躍進を誓った。

母校の躍動にも刺激を受けた。入江は全国高校野球選手権(甲子園)準優勝の仙台育英出身。1年秋から遊撃手のレギュラーとして活躍し、2年時の19年夏の甲子園で8強入りを果たした。昨夏の初優勝に続き、連覇の期待がかかった今夏は準優勝だったが、「最後まで諦めない姿に勇気をもらった」と発奮。「先輩として、目標にしてもらえる選手を目指したい」と気を引き締めた。【木村有優】