オリックスが、森友哉捕手(28)の一振りで年間82勝に到達した。

同点の8回2死で西武田村のストレートを捉え、右翼スタンド5階席に勝ち越し、決勝の18号ソロ。お立ち台では「2アウトやったんでホームラン狙いました。完璧でした」と言ってのけた。7回の同点適時三塁打で一緒に呼ばれた宗も「半端ないなと思いました」と息をのんだ。

森の勝利打点は2試合連続で、これでリーグ最多となる17。チームは今季2度目の7連勝でオリックス球団として最多だった95年の82勝に並び、同じく95年以来の貯金35とした。リーグ3連覇を決めた後も、チーム、森の勝負強さは変わらない。

オリックスの一員となった今季、レッドソックス入りした吉田正尚に代わる新主砲と期待された。ただ、自身は「自分1人で正尚さんの穴を埋めれられない。自分のできることをまず一生懸命やろうと考えてました」と言い続けた。吉田正とは18年から首位打者を争い続けた。オリックスへのFA移籍を決めたとき、同じチームで打線を組むひそかな夢もあった。吉田正のメジャー移籍でかなわなかったが「吉田さんは最強のバッター。学ぶものしかない」と、森自身をより高いステージに導いていく存在だ。

豪快なフルスイングに、オリックスファンは2年連続日本一への夢を託す。「明日も勝ちます」とファンに約束した森。戦いは、終わらない。【堀まどか】

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