日本ハム鈴木健矢投手(25)が来季の体力アップと、将来の侍ジャパン入りを目標に掲げた。今季序盤は先発としてチームの新球場初白星を挙げるなど自己最多6勝。調子を崩し7月から2カ月2軍調整も、9月に中継ぎで復帰後は6試合登板し無失点。ロングリリーフも含めた複数パターンで奮闘し「今年は本当に良い経験ができた。来年どっちになるか分からないので、起用されるところで投げられたら」と意気込んだ。

シーズン通して投げ続けられる体を仕立てる。「1年間、1軍で完走したことがない。波を抑えていきたい」。そのための策はイメージしている。まずオフに向け「今年は投げたら疲労困憊(こんぱい)だったので、がっつり重量を上げる。シーズン中に勝手に落ちてきてしまうので、そこまでの貯金をつくりたい」と増量に取り組む。

シーズン中は先輩の手法を導入する。参考にするのは、登板した直後に筋力トレーニングを入れる上沢流。「僕の場合、中5日でリカバリーに全部振っていた。投げた当日にやっちゃえば次の登板までにしっかりリカバリーできると思う。体にムチ打って、投げた日にもトレーニングした方が休める時間が増える」。疲れた体にすぐ刺激を与え、癒やしタイムを捻出する。

来年11月にはプレミア12が控えており、海外では珍しい下手投げは、国際大会出場への大きなアピールポイントになる。「(日本代表に)行けるような選手じゃないですが、いつかは呼ばれるようになります」。北のサブマリンが日の丸背負う日を、思い描く。【永野高輔】

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