DeNAが連敗でCSファーストステージ敗退が決まった。2-2の同点で迎えた8回、広島に勝ち越しを許し、勝敗は決した。三浦大輔監督(49)は「何とか食らいついていったんですけどね、相手の方が上でした」と敗戦の弁を述べた。

先発のエース今永昇太投手(30)がソロ本塁打2本を許し、劣勢で試合が進んだ。5回0/3を投げ4安打2失点だった。初回、広島西川龍馬外野手(28)に149キロ直球を右翼席に運ばれ、先制を許した。その後は立ち直り、3回から3イニング連続で3者凡退を続けた。

6回だった。先頭の代打末包昇大外野手(27)に1ボールからチェンジアップを捉えられた。打たれた瞬間、歯を食いしばる表情で打球を見つめたが、無情にも打球は左翼席へ。ロースコアゲームで痛い2点目を献上。この回途中でマウンドを降り「決して試合をつくったとは言えない内容なので、そこがすごく後悔しています」と唇をかんだ。

チームは2点を追う7回、ベンチの好采配で同点に追いついた。1死二、三塁、関根大気外野手(28)が左前打で1点を返す。続く代打ソト内野手(34)の打席でDeNAベンチが動く。カウント1-1から三塁走者の大和内野手(35)に代走、知野直人内野手(24)を送る。これが奏功した。

続く3球目をソトが浅い中飛とするが、代走知野がタッチアップ。送球はわずかに三塁側にそれ、見事に同点のホームに生還し、広島に食らいついた。「カウント途中でも、どうしても1点を取りたかった」との質問に三浦監督は「そうですね。途中でも」と語った。

しかし、地元広島の執念が前日に続き、この日も8回に出た。4番手の上茶谷大河投手(27)が、無死満塁から代打田中広輔内野手(34)に初球の139キロカットボールを右前適時打とされ、痛恨の勝ち越しを許した。5番手でマウンドに上がった石川達也投手(25)が1死後、秋山翔吾外野手(35)に左犠飛を打たれ、4点目を失った。

CS敗退が決まり、シーズンが終了した指揮官は「(選手は)しんどい時でも毎試合、気持ち新たにグラウンドに立ってプレーしてくれました。それを結果に結びつけられなかったのはやっぱり、申し訳なかったなと思います」と語り、マツダスタジアムを後にした。

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