広島は九里亜蓮投手(32)がCSファイナルステージの先陣を切る。

ファーストステージ第1戦での救援登板から中3日で18日に阪神との第1戦(甲子園)に先発。登板を2日後に控えてマツダスタジアムでブルペン投球を行い、「(阪神は)強い打線だと思う。頑張ります」と気持ちを高めた。

九里のタフさこそが、下克上日本一への支えになる。ファーストステージでは勝ちパターンの継投を使い切った後、同点の延長10回から登板。イニングをまたいでターリーとの継投で勝利を呼び込んだ。DeNAとの第3戦があれば中1日で先発する予定だった。右腕は疲れについて「全然、特に」と言い切り、「行けと言われたところで腕を振るだけ」と動じない。

高いモチベーションの源が、12日に米国から17年ぶりに来日した父マーク・アントニオ・シェックさんだ。幼いころはコーチとして野球を指導。今年1月の米国での自主トレもサポートしてくれた。日本シリーズフル観戦を視野に11月8日まで滞在予定だ。「(チームが)最後まで行ければ、最後まで見られる。甲子園には一緒に移動します。(父の観戦は)すごくうれしい。いいところを見せられれば」。切れ目のない阪神打線を相手に「1つ1つアウトを取る」と最善を尽くす。【堀まどか】

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