西武仲三河優太外野手(21)が5打点の活躍で、チームのフェニックスリーグ優勝に貢献した。

同リーグ10度目の4番打者に座ったこの日、初回2死一塁。中日の左腕垣越から豪快に右翼席へ2ランをたたき込んだ。

「昨日のチャンスで1本打てなかったので、今日はなんとしてもという気持ちでした。(先発した)菅井のリズムも良くて、バッティングにもつながったかなと思います」

その後もいずれも左腕投手から適時打2本を放つなど、勝負強さを見せた。

大阪桐蔭から入団し、プロ3年目をまもなく終える。今年はオープン戦で母校の先輩でもある中村とアベック本塁打を放ったものの、開幕後は層の厚い2軍にもなかなか呼ばれず、3軍暮らし。悔しい気持ちを秘めながら、この秋に成長した姿を見せた。

3番山川-4番仲三河も数試合あった。打席を待っている間、いつも山川を見つめた。

「タイミングの取り方とか、けっこう(厳しいコースを)攻められたりした中でのさばき方とか、やっぱりすごいなと感じます。それに、山川さんの次だったのでたくさんチャンスで回ってきて。めちゃくちゃ打つんで、自分も!! って気持ちになりました。そこが一番です」

立ち位置はしっかり分かっている。「とにかく、バッティングで勝負するしかないので」。仲三河と書いて「なかみがわ」と読む。バットで勝負。濁りも迷いもなく、振ることで未来をひらく。【金子真仁】

【関連記事】西武ニュース一覧