「三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞選手が14日に発表され、広島菊池涼介内野手(33)が11年ぶりにゴールデングラブ賞受賞を逃した。得票数でトップの阪神中野に3票差の2位となり、二塁手としての連続受賞は10年連続で止まった。

今季もリーグトップの二塁守備率9割9分5厘と堅守を誇った。堅実さだけでなく、8月30日巨人戦(京セラドーム大阪)では、投手大瀬良がファンブルした当たりを素手で捕球し、そのまま一塁へ送ってアウトとしたアクロバティックなプレーも健在。近年は守備の指標も広まりつつあるが、併殺を成立させる一塁送球の強さといった数値化されない貢献度もある。新井監督はシーズン終盤に実戦復帰した試合後に「記録には残らないですけど、守備の面で彼の存在というのはいなくなって気付きますよね」と絶大な信頼を寄せていた。記録は止まったものの、二塁手では両リーグ最多10年連続受賞の守備はまったく色あせていない。

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