阪神岩崎優投手(32)が2年連続のタイトル獲得で来季もブルペンの柱を目指す。昨オフ4年総額8億円の大型契約を結んだ左腕は21日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉。契約内容の変更は「特にないです」と明かし、現状維持の年俸2億円でサインした。

今季は湯浅の離脱で守護神を任され、60試合に登板して防御率1・77。35セーブで、10年目で初タイトルとなる最多セーブも獲得し日本一に貢献した。来季の持ち場は守護神継続か、セットアッパーかが未定だが「取れるように頑張ります」と、最優秀中継ぎ投手も含めてリリーフのタイトル獲得を狙う。「成績で他のメンバーを引っ張っていきたい。ブルペンの中で一番いい成績出せるようにやっていきたいです」と、盤石なブルペン陣の中心に立ち続ける意気込みだ。

日本シリーズでは胴上げ投手となって3度宙を舞った。その手には今年7月に亡くなった13年ドラフト同期の横田慎太郎さんのユニホームを掲げていた。「喜んでくれていると思う。その場に一緒にいるような感じがして、よかったなと思います」とかみしめた。

岡田監督のもとで勝つ野球を学んだ今季。「できることをしっかりやっていれば、ある程度の結果が出せるんだと思った」。オフは体のケアなどに時間を割き、来季はチャンピオンチームとして11球団を迎え撃つ立場となる。「また成長できるチャンス。来年楽しみですね」。プレッシャーをも進化につなげ、大車輪でリーグ連覇に貢献する。【波部俊之介】