ソフトバンク板東湧梧投手(27)が29日、ペイペイドーム内で契約交渉に臨み600万円増の年俸4000万円でサインした。

今季は先発11試合を含め30試合に登板。5勝4敗、防御率3・04の数字を残した。「自分では1年間を通じて納得のいく投球ができなかったが、中継ぎ、先発によく投げてくれたと評価してもらってうれしい」と話した。

プロ入りから4年連続でアップ更改だが、悔しさも募る。目標にしていた「開幕ローテ入り」がかなわず「1年を振り返ると悔しさしかない」と唇をかんだ。来季もズバリ、開幕ローテ入りに照準を定め「1年間、ローテを守って170イニング投球回を目指したい」と意欲を見せた。

チームNO・1の男前とファンの絶大な人気を誇る板東が、会見の席で表情を曇らせたのが、球団への注文について。ファーム施設がある福岡・筑後市へのキャンプ時の通勤が往復2時間以上かかるため、宿泊環境の充実と施設内の仮眠場所の設置を求めた。「(車で)行きも帰りも疲れる。死にそうなくらい」と切々と訴えた。(金額は推定)

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