3年ぶりの白星を-。ヤクルト奥川恭伸投手(22)が、恩返しと復活を誓った。都内の球団事務所で契約を更改。600万円減の2100万円でサインした。2年連続で25%近くのダウン。今季は右肘痛、左足首の故障で1軍登板なし。昨季も1試合登板のみに終わっており、21年以降、白星から遠ざかる。「もどかしい」と唇をかみ「とにかく投げたい。投げるしかない。仕事は投げることなので」と言った。

来季目標に「恩返し」と色紙に記した。「この2年、いろいろなことがありましたけど、その中でも、僕を信じて、支えてくれた人もすごくいらっしゃったので、そういう人たちへの恩返しもありますし、僕の復帰を待ち望んでくれているファンの方もたくさんいるので、そういう方にも恩返しという意味で来季1軍で復帰して活躍する姿を見せたい」と、言葉に力を込めた。

復活に向けて着実にステップアップしている。愛媛・松山の秋季キャンプ中に行われた11月11日の独立リーグ四国IL・愛媛との練習試合に先発。「1つの道筋」と、うなずいた。

リハビリ中、1軍の試合は見られなかった。「自分自身を見つめなおし、やっていきたい」。24年こそ、復活を。神宮でファンも待っている。【栗田尚樹】