「シオミが一番」。ヤクルト高津臣吾監督が「1番・塩見」の完全復活を求めた。「塩見が一番。ダジャレじゃないけど、一番適してると思う」と笑った。俊足の右打ちで、パンチ力にたけるリードオフマン。指揮官は「やっぱり相手からのプレッシャーをかけるのも塁に出てからも打席でもプレッシャーかけられるっていうのは、非常に強みじゃないかなと。下位からつながった時にね、すごく大きなポイントの選手になるんじゃないかなと思いますね」と、攻撃のポイントとして全幅の信頼を置く。

塩見泰隆外野手は21、22年に20盗塁以上をマーク。2年連続で130試合以上に出場していたが、今季は下半身のコンディション不良などで、わずか51試合出場で1盗塁にとどまった。高津監督は「今が大事でしょうね。この12月、1月をどれだけ鍛えてね、丈夫な体を作り上げて、キャンプから2月から10月終わるまでフルシーズンで戦える体をどうやって作っていくかっていうところは、何度も失敗をしているので」とオフの過ごし方の重要性を説いた。「来年こそは、と僕は思ってますけど」と言葉に力を込めた。打線にアクセントを付ける男の復活を待ち望んでいる。【栗田尚樹】