日の丸から開幕ローテ入りへ-。日本ハム根本悠楓投手(20)が4日、地元の北海道・白老町虎杖浜で自主トレを公開した。4年目を迎えた道産子左腕は太平洋に面した絶景の虎杖浜神社を参拝。シーズンを通して先発ローテーションを回りきることを祈願した後に、砂浜ダッシュなどを行った。目標達成へ、今年は3月に予定される侍ジャパンの強化試合をステップにし、チームで一気にジャンプアップする。

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新春の陽光に照らされた根本が、太平洋を背に堂々と宣言した。「去年、先発ローテーションに入って1年間投げるつもりだったんですけど、全然思うようにいかなかった。今年は去年の分まで、しっかり1年間投げられれば」。帰省中の白老町虎杖浜で、力強く新年の誓いを立てた。

再び背負うかもしれない日の丸を、4年目の飛躍のジャンプ台にする。昨年11月に侍ジャパンの一員として出場した「アジアプロ野球チャンピオンシップ」では第2先発で2試合に登板。計5回無失点と好投し、全国に次世代ブレーク候補「根本」を知らしめた。

侍ジャパンは今秋のプレミア12を見据えて3月6、7日に欧州代表との強化試合が控える。「もし選ばれたらアピールしたい」。昨秋に続いて侍ジャパン井端監督をうならせる好結果を残し、いい流れに乗って開幕ローテ入りすることが当面の目標となりそうだ。

今後は2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷に戻り、自主トレを継続する。昨春に続いて今春キャンプも第1クールで紅白戦が組まれる見通し。根本も「最初の方(に投げる)と言われています」と今季初実戦に向けて1月中旬からブルペン投球も開始する予定だ。

実家では「ツブ貝と、きな粉餅」などに舌鼓を打った。正月に龍神が祭られる苫小牧の樽前山神社で引いた、おみくじは吉。この日は中学時代に一緒に全国制覇を果たした同級生とキャッチボール初め。慣れ親しむ虎杖浜での自主トレは「1年間頑張るためにやっています」。英気を養った道産子左腕は開幕ローテに「入る気でいます」と当たり前のように言った。【木下大輔】

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