中日片岡篤史新ヘッドコーチ(54)が、打線の「飛び道具」固定をにらんだ。

この日は大阪市内ホテルでのPL学園硬式野球部OB会に出席。同期同学年の立浪和義監督(54)は所要で欠席したが、今季の新打線固定への思いを代弁した。

「軸となる選手が、期待できる選手が入ってくれた。去年は細川が24本塁打を打ってくれた。(今年は中田や)新外国人のディカーソン(が入った)。(本塁打)1本より2本、2本より3本の方が強い。走者を置いての飛び道具が出てくれば2点、3点(につながる)」

2年連続最下位に甘んじた中日のウイークポイントは得点力。石川昂ら主砲候補生が規定打席に到達したが、力不足は否めなかった。打点王3度の前巨人中田や、メジャー通算40本塁打の助っ人ディカーソンらを打線にいかに組み込むか。年末年始と密に連絡を取る指揮官と、青写真を描いていたという。

固定されていない二遊間も、ドラフト2位、津田啓史内野手(21=三菱重工East)らルーキー2人が加入。龍空や田中、村松、福永に前阪神山本らによる定位置争いに期待する。「オフに新人を含め入ってくれた。いままでは代える選手がいなかった。今年は競争できる。スタメンを固定できるメンバーが多くなればいい」。外野にも鵜飼、ブライト以外にも、前ソフトバンク上林も加わった。「キャンプからオープン戦で、基本的にこのポジションでいくことを決めたい」。2軍監督から配置換えされた新参謀は、競争のあおり役として、指揮官をサポートする。【伊東大介】

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