ヤクルトは18日、都内で1、2軍合同会議を開き、2月から始まる春季キャンプのメンバー、練習内容などについて話し合った。

会議後に取材対応した高津臣吾監督(55)は、奥川恭伸投手(22)を2年ぶりに1軍メンバーに同行させると明言。21年を最後に白星がない右腕について、既に登板日も決めているという。「特別扱いするわけじゃないですけど」とうなずいた。21年には9勝(4敗)をマーク。指揮官は「1年だけですけど、結果を残した選手なので、そこがベースになって考えてしまうのも、そういう目線で見てしまうのも、正直なところです。出来るだけ、そういう目で見てあげない方がいいのかなと。ただ、期待はしてます」と続けた。

将来を嘱望されながら、近年は故障に苦しんできた。22年は右肘痛で1試合登板にとどまり、昨季は順調に調整を続けていたが、7月に左足首を負傷。1軍登板はなかった。高津監督は、奥川に求められることについて「投げられる体を作ることじゃないですか。グラウンドに立てないと、ピッチャー野手関係なく。価値がないとは言わないですけど。勝負の世界で生きている訳ですから」と言った。「これ以上繰り返さないようにこれ以上失敗しないように、彼にあったフォローを見つけてあげたい」。完全復活を待っている。【栗田尚樹】

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