中日ウンベルト・メヒア投手(26)が25日、成田空港を経由して中部国際空港に到着した。メジャー時代に経験もある中4日登板も辞さない意欲を披露。先発ローテでのシーズン完走をにらんだ。

「計画よりも割といい状態できている」。すぐにもマウンドに立てるような引き締まった体で助っ人右腕は空港のゲートから現れた。昨季途中加入して8試合に先発し3勝1敗、防御率2・23と先発ローテの一角として活躍した。シーズン終了後は母国パナマに帰国し、3週間の休養後は、同国の国内リーグで自主トレを開始。1月には同国内リーグで先発を含め3試合に実戦登板した。最速も150キロ台をマーク。対戦相手には同郷のメジャーリーガーもいたという。

「競争が好き。先発ローテは保証されていない。先発投手の中で勝てるように、競争して役に立ちたい」。今季の中日先発陣は、柳、小笠原、高橋宏を軸に、手術明けの大野、ベテラン涌井、昨季終盤に右肘手術から戦列復帰した梅津が控え、仲地、根尾もいる。生き残りへ自信の裏付けは米国流。メジャーのマーリンズ、ダイヤモンドバックス時代は中4日登板も経験している。「そういう準備は必要。チームのためなら喜んで受け入れる」とニヤリ。今季目標は「やっぱり優勝です(笑い)」と、13年ぶりへのリーグ優勝へ、助っ人右腕はフル回転で先発ローテをけん引する。【伊東大介】

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