西武ドラフト1位の武内夏暉投手(22=国学院大)が、日米通算170勝の西武OB松坂大輔氏(43)から熱視線を浴びた。宮崎・南郷で行われている春季キャンプで、この日から松坂氏が臨時投手コーチとして指導を開始。ブルペンで57球を投じた後、数分間会話を交わした。初対面に「とてもオーラがあった。すごく気さくで、話しやすかった」と目を輝かせた。

ブルペンでは、ベテラン捕手炭谷のミットに向かって腕を振った。途中から左右に打者も立たせた。直球やツーシームなどの変化球を投じ、内角を突く場面もあった。「内角は自分の武器。(走者を意識して)クイックで投げたり、試合に向けて想定した投球を」と説明した。

投球を見つめた松坂氏は「現時点では(弱点は)ないと思う。投げ方も体全体が大きな弓のように見えるというか、全体がしなっている感じ」と太鼓判を押した。武内は「キャンプの過ごし方、プロ野球選手としての生活習慣を聞いてみたい。プロの打者相手にこれから投げてみて、そこからが大事と言われた。まずは実戦で投げることを目標にやっていきたい」。残り3日間かけてプロでの生き方を教わる。【山崎純一】

【関連記事】西武ニュース一覧