本拠地開幕戦となる4月2日ロッテとの先発が内定した和田毅投手(43)は1回3安打1失点、3奪三振で今季初の実戦登板を終えた。

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和田がいきなり強烈パンチを食らった。実戦初登板となった西武との練習試合の先発マウンド。初回。いきなり先頭西川への初球の140キロ直球を右翼芝生席へ運ばれた。

「西川君がいいバッターなので。球が強ければファウルや外野フライになっていると思うけど、まだまだなんだと投げながら感じた」。テーマにしていた直球の強度やキレには不満気味だったが、続く源田、新外国人コルデロをスライダーで連続三振。2死後も連打と四球で満塁のピンチを招いたものの、山村を自慢のスライダーで空振り三振に仕留めた。

キャンプ中に43歳になったベテラン左腕は、しっかりと実戦初マウンドを分析する。1回23球を投げ3安打、1失点。最速141キロの直球の球速には及第点をつけながら、さらに精度を高めて行くつもりだ。「自分の現在地を知ることができたのはプラスに捉えていい。変化球の感覚は悪くなかったので、まっすぐの制球やキレ。自分にとっては一番大事な生命線なので」。4・2本拠地開幕に向け、さらにギアを上げて行くつもりだ。