広島田村俊介外野手(20)がオープン戦3号2ランをマークした。

途中出場の田村は、この日初打席となった7回無死一塁。西武ボーの初球、内角高めボール気味の直球を強振した。高く上がった打球は、ファウルになることなく右翼ポール際に吸い込まれた。「前の矢野さんの時にストレートが高めに浮いていたので、浮いたちょっと高いやつを狙っていこうと思って行った結果がホームランになったので、良かったなと思います」。一時逆転2ランとなるオープン戦3号で、山川、ウォーカー(ともにソフトバンク)、細川(中日)といった長距離砲に並んだ。

初の開幕スタメンを目指し、攻めの姿勢を崩さない。昨季1軍デビューしたばかりで通算10試合の出場経験のない20歳にとって、オープン戦で対戦する投手は初見が多い。「自分から攻めにいくことは変えずにやっています。受け身にねると、どうしても昨日みたいに当てにいってしまいますし。結果を恐れずに初球から思い切っていこうと」。オープン戦3本塁打はすべて3球以内。この日は初球を完璧に捉えた。

新井監督も「逆球のインハイのボール球でしょう。あれをファーストスイングで仕留めるというのは、彼の対応力の高さが見える。あのコース、あの高さの球を詰まりながら、(ファウルに)切らさずにホームランにできる。これは高い対応力、技術。いいホームランだった」と20歳のポテンシャルを認めた。【前原淳】

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