西武は26日、4月1日に開院予定のライオンズ整形外科クリニックを公開した。昨年4月に学校法人帝京大学とスポーツ医科学サポートに関するパートナーシップを結んでおり、同院の建設を発表していた。

場所は本拠地ベルーナドームのすぐそば。選手のアクシデントが発生した際、従来は都内の病院まで診察を受けに移動してエックス線画像の送受信などで診断まで時間を要していたが、これからは即座に対応が可能になる。ビジター選手も、万が一の時には診察を受けることができる。増田裕也院長は「選手はそのケガがどれくらいのケガなのか知りたい。復帰の期間がすぐわかるので不安な時間を減らすことができる」と新施設がもたらす好影響を語った。

昨季右手小指の骨折に苦しんだ源田壮亮内野手(31)は「もう1年早くできてれば…」と冗談を飛ばし、「選手にとってはこういう環境があるので思い切ってプレーできますし、すごく安心感が増したと思います」と選手目線で話した。

施設内には超音波治療機などの医療器具を始め、投球速度や回転数などを測定するラプソード、シューズのインソールをその場で作製できる機器など充実した設備を誇る。アスリートだけでなく一般患者も受け入れ、2階のリハビリスペースでは選手と同じフロアでリハビリを行うこともできる。視察した松井稼頭央監督(48)は「一般の方もドクターに気軽に見てもらえる、選手がトレーニングしてるところも見られるでしょうし、何か少しでも力になれれば」と地域貢献への思いを口にした。

診療日時は平日午前9時~午後1時、午後3時~同7時。土曜は午前9時~午後1時、午後2時~同6時。日曜、祝日は休診。初診は予約不要で、2回目以降は要予約。

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