楽天が今季初のカード勝ち越し&完封リレーを決めた。

1-0の9回。3年目の西垣雅矢投手(24)が、代役守護神として登板し、プロ初セーブを挙げた。「うれしかったというより、ホッとしました」。クローザー則本が体調不良で戦線離脱。初のセーブシチュエーションを担い、12球団唯一勝ち越しがなかったチームに勝利をもたらした。

絶体絶命のピンチをしのいだ。先頭外崎に四球を与え、代走高松に二盗を許して無死二塁。それでも、4番アギラーを150キロ直球で右飛、続く中村剛をフォークで三飛、佐藤龍は151キロで三ゴロに封じた。「今日はついていた部分が多い。しっかり冷静に自分の思っているような球を投げて抑えるのが一番。そこを目指したい」と引き締めた。

10日オリックス戦でプロ初勝利し、その翌日はサヨナラ負けと2日間で天国と地獄を味わった。そして、この日は初セーブ。今江監督は「1対0という試合で最後、西垣が投げ、勝ち切れたのはチームにとってすごく大きい」とたたえた。昨季はイップスや胸郭出口症候群に苦しみ、1軍出場は1試合。今季はすでに7試合に登板し、ブルペンを支える。則本復帰までは9回を託される予定。これからも代役守護神を堂々と務め上げる。【山田愛斗】

◆西垣雅矢(にしがき・まさや)1999年(平11)6月21日生まれ、兵庫県出身。報徳学園、早大を経て21年ドラフト6位で楽天入団。公式戦初出場は22年3月25日ロッテ戦。24年4月10日オリックス戦でプロ初勝利。184センチ、88キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸820万円。

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