西武は27日、野村大樹内野手(25)に戦力外通告を行った。

午前11時半に発表され、12時台にはスーツを身にまとってグラウンドであいさつ回りをした。そして午後2時、ジャージーに着替えて室内練習場にいた。

「今日休むと2勤1休になっちゃうんで。それじゃ僕的にダメで。それに今日打たないと、なんかモヤモヤしちゃうと思って」

プロ25年目の来季に備えて振りまくる栗山巧外野手(42)と背中合わせで、熱くピッチングマシンに向き合った。

手術を経て、腰の不安はもうない。「正直、今年は2月から腰がずっと痛くて、寝るにも大変な時があって。よく自分でも我慢して5月までやったなっていうくらい自分の体、頑張ってくれたんで」と自分を見ながらねぎらう。

「でも、後悔は全くなくて。その時やれる全力をやろうと今年は決めて、キャンプからやってきたので。もっとこうしておけば良かったなというのは、今年に関してはゼロなので」

24年シーズン途中、ソフトバンクから西武にトレードでやって来た。

「ほんとにファンの応援があったかいです。去年はけっこう試合に出していただいて、順位も6位という中で、毎日ああいうあったかい応援をいただけるのは選手として本当にうれしいんですよ。やりがいがありました」

6位でも応援してもらえる-。兵庫生まれ、少年時代は大の阪神ファン。

「僕もイチ野球ファンだったんで。好きなチームが6位だと『何してるんや』って思っちゃうじゃないですか。僕もそっち側だったので。でも選手は頑張るじゃないですか。だから苦しくても応援してくれる方の声援って、僕的にはすごく大きくて。負けていろいろ言われるのは覚悟の上なんですけど、すごいあったかかったですね。1年半っていう短い時間なのに応援歌も作っていただいて」

夢のプロ野球選手になった。誰もがいつかはチームから去る。

「ルーキーの時は『いつか終わる』なんて思って入ってきてはいないですよ。でも絶対、みんなこういう日が来るんです。それが今日だったと。言われたばっかりですけど、今はそれを受け止めて、あとはどうなるか分かんないですけど、自分の力を出すだけですね。自信はあります」

そう言うと、栗山が打ち終えた打撃ケージに向かっていった。【金子真仁】

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