阪神が才木浩人投手(26)のポスティング制度を利用した今オフのメジャー挑戦を本格的な話し合いに入ることが30日、分かった。チームはソフトバンクとの「SMBC日本シリーズ2025」で4連敗して今季が終了。今後、挑戦への可否を含めて交渉に入るとみられる。才木は昨オフの契約更改でも将来的なメジャー挑戦の意向を明かし、登板日はメジャー関係者が視察に訪れるなど、米球界も注目の存在。球団が認めれば、プロ9年目で念願のチャレンジがかなう。
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エース格としてチームを支えてきた「才木の夢」について、本格的な話し合いに入る。ソフトバンクに逆転で敗れ、日本一への夢がついえた第5戦。阪神の25年シーズンが完全終了し、今後交渉に入っていくとみられる。球団が認めれば、才木にとってプロ9年目で念願のチャレンジとなる。
昨オフの契約更改の席で、才木は初めて球団側に将来的なメジャー挑戦の意向を伝えていた。「年齢的にも30代になったらちょっとしんどいかなと僕の中で思っているので。28、29歳とか、そこら辺で行けたらベスト」と素直な思いを明かしていた。海外FA(フリーエージェント)権を取得できるのは、最短でも5年後の30年シーズン。16年に兵庫・須磨翔風からドラフト3位で入団し、プロ9年目の今季。来月7日には27歳の誕生日を迎える。自身の描くリミットも少しずつ近づいてきたタイミングだ。
すでにメジャー球団からも高い注目を集めている。シーズン中の登板では、常に関係者が来場して視察。ポストシーズンの登板ではパドレスやフィリーズ、ヤンキースなど8球団から熱視線を送られ、球団によっては幹部が来場していたこともあった。昨年11月のプレミア12でも日本代表に選出され、今季は12勝6敗、防御率1・55。2年ぶりリーグ優勝に貢献し、セ・リーグ最優秀防御率賞を獲得した。名前は海の向こうにも行き届いている。
今年3月にはドジャースとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)で先発。大谷翔平から空振り三振を奪うなど、昨季のワールドシリーズ王者を5回1安打無失点、7三振に封じ込めた。試合後にはドジャースロバーツ監督からも「投げている球はメジャー級」とお墨付きを受ける内容だった。
高卒1年目から1軍デビューを果たし、2年目も22試合に登板。20年に右肘のトミー・ジョン手術を受けるもリハビリ期間を経て22年に復帰した。そこからは右肩上がりに成績を伸ばし、23年から今季までの3年間では33勝をマーク。今や球界屈指の本格派右腕となった。兵庫・神戸市出身で、地元球団で活躍してきたプロ野球人生。日本シリーズ第3戦で先発した勇姿が、最後のタテジマになるのか。関西から世界の舞台に立つ日は近いかもしれない。
◆才木浩人(さいき・ひろと)1998年(平10)11月7日生まれ、兵庫県出身。須磨翔風では甲子園出場なし。16年ドラフト3位で阪神入団。2年目の18年は5月27日巨人戦(甲子園)で初勝利など6勝。20年11月に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建術を受け、21年から育成契約。22年に支配下復帰。昨季、今季と2年連続で規定投球回をクリア。今季は防御率のタイトルを獲得した。189センチ、92キロ。右投げ右打ち。



