リングにかける男たち

勝みなみも夢中、飯伏幸太G1優勝でスター街道へ

G1クライマックスを制した飯伏幸太は優勝旗とトロフィーを手に雄たけびを上げる(2019年8月12日撮影)
G1クライマックスを制した飯伏幸太は優勝旗とトロフィーを手に雄たけびを上げる(2019年8月12日撮影)

女子ゴルフの国内ツアー、NEC軽井沢72大会の会場で、突然、飯伏幸太(37=新日本)の名前が飛び出した。名前を出したのは、女子ゴルフ界で新たな時代を築きつつある黄金世代の勝みなみ(21=明治安田生命)だ。一時の不振から抜け出し、優勝争いに帰ってきた実力者は「12日の日本武道館でG1クライマックスを見に行ったんです。同じ鹿児島出身の飯伏幸太が優勝して。めっちゃ刺激になりました」と、うれしそうに話していた。

元々、プロレスファンだった勝は、今年1月4日の新日本東京ドーム大会も観戦した。そのときは「オカダ・カズチカさんとか、格好良かった」と話してくれたが、今回のG1でプロレスのとりこになったそうだ。「プロレスが大好きになりました。あんなにすごいとは思いませんでした」。記者がプロレス担当もやっていると話すと「飯伏さんにファンですと伝えてください」と、お願いまでされてしまった。驚異的な身体能力、そのスター性から、いずれは新日本の中心に立つレスラーだと確信した。しかし、16年2月に突然、退団してフリーになった。飯伏のトップレスラーへの道は、そこで絶たれたかに見えた。それから1年、飯伏は新日本に帰ってきた。17年のG1クライマックスに参戦したのだ。

その後、飯伏は新日本所属となり、再びトップへの階段を上り始めた。そんな姿、戦いぶりは勝みなみだけではなく、多くの人々を励ましている。普段は人見知りで、温厚な青年だ。17年、G1参戦前に取材の約束をしたが、身内の不幸があり、記者は九州の実家に帰ることになった。取材の約束をした当日、電話して事情を話すと、電話での取材に応じてくれた。その後、開幕戦の会場で会うと、記者がわびを言う前に真っ先に「大変でしたね。大丈夫ですか」と言葉をかけてくれた。プロレスラーとしても人としても尊敬できる男、飯伏幸太。スター街道をばく進してくれることを願っている。【桝田朗】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける男たち」)

ホワイト(左)にカミゴェを見舞う飯伏幸太(2019年8月12日撮影)
ホワイト(左)にカミゴェを見舞う飯伏幸太(2019年8月12日撮影)

日刊スポーツのバトル担当記者のとっておきコラム。プロレス、ボクシング、総合格闘技の現場からお届けします。

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