日本スーパーバンタム級王者久我勇作(28=ワタナベ)が同級3位藤原陽介(32=ドリーム)に1回1分35秒TKOで勝利し、自身2度目の王座を初防衛した。

あっという間の決着だった。開始早々、軽く当たった左ジャブでダウンを奪い、間をおかず右ストレートがクリーンヒット。相手をよろめかせ、短時間で試合を終わらせた。久我は「たまたま。独特のジャブが見づらいなと思った後だったので安心した」と謙遜。その上で、「もうちょっと長いラウンドをやりたかった」と苦笑いだった。

前王者時代の18年7月、3度目の防衛戦で和気慎吾(LARE山上)に敗れ陥落したが、今年5月の再起2戦目で田村亮一に勝利し、王座に返り咲いた。今回は長期防衛ではなく「チャンスがあれば別の路線も」と海外挑戦を見据えており、渡辺会長に直接「お願いします」とアピールした。