元日本フェザー級王者松本圭佑(26=大橋)が約1年7カ月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。優勝賞金1000万円となるフェニックスバトル・スーパーフェザー級トーナメント2回戦で日本同級7位の龍王(28=角海老宝石)と対戦。3回0分35秒、TKO勝ちでカムバックを果たした。同回開始直後に鮮やかなワンツーでダウンを奪い、そのままレフェリーストップに追い込んだ。
2回には相手の右目上をパンチで切り裂くなど、主導権を握り続けた快勝劇だった。試合前夜は緊張感を含めた不安もあったという松本は「リングに上がる直前になったらワクワクしていた。1回からパンチも当たるし、戦いやすい距離だなと。右ストレートの手応えはあった。右が当たるイメージがあった」と笑顔で振り返った。
25年3月、日本フェザー級王座の5度目防衛戦の前日計量を行えず試合を棄権。その後に王座返上し、1年間のライセンス停止処分となっていた。24年10月以来となる試合でTKO勝利を挙げた。「僕の失態で本当に迷惑をかけましたし謝罪します。慎重に体づくりして試合結果をだして過去を払拭(ふっしょく)しないといけないと思っていた。謹慎中は自分にうしろめたいことなくやってきた。慎重に体づくりし、結果をだして過去を払拭(ふっしょく)しないといけないと思っていた」と神妙な面持ちで振り返った。
さらに「今回は、日本王座の防衛戦以上に負けられない。負けたら引退ぐらいの気持ちでかけていた。ランキングもないし、ここで負けたら世界も無理」と自らを奮い立たせてリングに立った。謹慎中の昨年5月13日、沙弥夫人との間に長女糸詩(しらべ)ちゃんが誕生。パパ初戦となるだけに、負けられない1戦だった。松本は「明日、娘が1歳になる。自分は試合できずに働いていないのに、妻も出産後もすぐにアルバイトに出てくれたり。そういった姿を見て自分が情けなく思った。期間中に天使な娘も生まれて、頑張らなくてはいけないと思った」と気合を入れ直していた。
トーナメント規定となるKO賞の20万円もゲットした。9月予定のトーナメント準決勝の対戦相手はメキシコからの逆輸入ボクサー、日本同級2位木谷陸(25=KG大和)に決まった。松本は「控室で試合をみていた。戦い方のイメージもわいた。(木谷は)プレッシャーも強い。強いパンチも持っている。もっと調整して挑めたらと思う。松本のためのトーナメントと言われているので」と気合を入れ直していた。

