大相撲の大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が22日、東京・台東区の部屋で11月場所(8日初日、東京・両国国技館)に向けて調整した。

16日から20日まで両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加していたが、自身の体調を考慮して2日連続で参加を見送った。「体の調子を見てやらないといけない。自分の調子は自分が一番よく分かっていますから。それに沿ってやっていくだけ」。合同稽古の前半3日間では新大関の正代を指名して計35番の三番稽古をこなしたが、この日は相撲を取らず基礎運動に没頭。バーベルを持った状態でのスクワットや、上がり座敷に手を着いて腕立て伏せを計100回行うなどして汗を流した。

週明けの26日が11月場所の番付発表で、以降は部屋での調整が続く。「あとはもう少し足腰の安定感、基礎をしっかり磨いていって、また実戦をやって本場所を迎えるだけ」。秋場所で逃した2度目の優勝を目指し、淡々と稽古を積み重ねる。