AKB48の2期生で、現在はNMB48「チームB2」副キャプテンを務める梅田彩佳(27)が31日、Zeppなんばで開かれたNMB48ライブハウスツアーファイナル公演に出演し、卒業コンサートを行った。

 幕開けは藤江れいな、市川美織の同じ移籍組3人で登場。冒頭から4曲を連続で歌い、グループ最年長の梅田は「いきなり息が上がって…。でも明日からは普通の(芸能)人になっちゃうから、今日は頑張らないと」とエンジン全開を宣言した。

 9曲連続となったユニットコーナーは、うち5曲に梅田が入り、続くB2楽曲メドレーにも“連投”。「Must be now」などシングル曲や、「365日の紙飛行機」に加えて、梅田にとって思い出深いAKB48シングル「ギンガムチェック」も、NMB48メンバーとともに披露した。

 汗だくになった梅田は「けっこうやばいです。あたし、前髪、はげてる? みんな(ギンガムチェックは)知らない曲なのに大丈夫? ごめんね」と、仲間を気づかい、感謝。続けて「AKB48としての思い出の曲も、NMB48としての思い出の曲もいっぱい歌えて、やりきれました」と満面笑みであいさつした。

 「梅ちゃん」コールで迎えられたアンコールは、ピンクのドレス姿で登場。梅田はひとり、ステージに立ち、ファンに話を始めた。

 「10年前の今日、3月31日は劇場でレッスンをしていて、ダンスの先生に怒られていました。翌日の4月1日午後7時、劇場公演初日を迎えたので、あれ(デビュー)からちょうど10年です。希望と可能性が詰まったステージに10年間に立たせていただいて、ありがとうございました。アイドルとして10年、やってこれたのは皆さん(ファン)のおかげです」

 途中、涙で声を詰まらせながらも、しっかりとメッセージを届けると、客席からの拍手、歓声に10秒以上、頭を下げた。

 アンコールでは、チームB2のメンバーと「抱きしめちゃいけない」を熱唱。薮下柊、渋谷凪咲、市川美織は号泣。涙に暮れるメンバーととパフォーマンスが続く中、梅田が大好きという「ふなっしー」も乱入。一緒に「イビサガール」を歌い踊った。

 ダブルアンコールにもこたえ、30曲以上のラストステージ。キャプテン山本彩(22)は「梅ちゃん、卒業したら、私とかれいにゃん(藤江れいな)とか(22歳世代が)最年長じゃない?」。藤江は「(梅田の卒業で)平均年齢下がるんじゃない?」と軽口で返し、梅田は「もう、最後までひどい」とおどけてみせた。

 ただ、個性豊かなB2をまとめてきた梅田の卒業で、心配になった山本は「B2はみるきー(渡辺美優紀)が最年長? 大丈夫? 磯(佳奈江)ちゃんは問題ないけど…。みるきーは引っ張るタイプじゃないし」と、同い年の渡辺を見てニヤリ。これに渡辺は「いや、頑張ってるよ! そうやんな?」と梅田に同意を求めていた。

 そんな仲間を見守っていた梅田は「私は今日のライブができて、本当に満足です。これからはNMB48のファンとしてメンバーを応援していきます」と話していた。