NGT48荻野由佳(20)について「殺す」と書いた紙をファクスで送信し脅したとして新潟県警は20日、脅迫の疑いで、京都府城陽市の無職堂本一輝容疑者(24)を逮捕した。

新潟中央署によると、逮捕容疑は今月9日、荻野の名前と「殺す」と繰り返し書いたA4用紙1枚を、京都市内のコンビニエンスストアから、新潟県内の放送局にファクスで送信した疑い。被害者と運営会社から代理人弁護士を通じて被害届が提出され、捜査の上、逮捕につながったという。

調べに対して堂本容疑者は「送ったのは間違いない」と容疑を認める供述をしているという。同様の内容が書かれた紙は新潟市の行政機関にも送信されており、県警が関連を調べている。

荻野の所属事務所のホリプロは容疑者の逮捕を受けて公式ホームページでコメントを発表。「捜査協力のため、脅迫を受けている事実の公表は控えておりましたが、警察に対して告訴すると共に、厳重な処罰を求めて参りました」と説明した。

NGT48を巡っては、山口真帆(23)が昨年12月に暴行被害に遭い、ファンの男性2人が逮捕された(のちに不起訴処分)。1月に山口がSNSで事件を明らかにして以降、運営側の対応が後手に回り、騒動が拡大した経緯があった。

荻野に関しても、モデルとして起用されたファッションブランド「Heather」が先月23日に、荻野が出演するコンテンツを削除するなど影響が出ていた。

ホリプロは「荻野に対しては全く事実に反する誹謗(ひぼう)中傷、いわれのない悪評、また本件のような脅迫行為により警備も厳重にせざるを得ず、荻野も恐怖を感じておりましたが、ここまでぎりぎりの精神でずっと耐え忍んできた次第です」と状況を説明。今後についても「あらゆる脅迫、ネットやSNSなどでの不当な誹謗中傷等の違法行為に対しましては、今後も法的な手続きも含めまして厳正な対処をしていく所存です」とした。

山口は、18日に新潟市内で行われた卒業公演をもって、同グループを卒業した。