Chage(57)が27日、東京・三井ホールで全国ツアーを開幕させた。これまでステージでは、自分のソロ曲を中心に歌ってきたが、この日は20曲中13曲、活動休止状態にあるCHAGE and ASKAの曲を歌った。

 冒頭に「今までのツアーとは、ちょっと違うよ~」とアピール。さらに8曲目、チャゲアス結成のきっかけになった「夏は過ぎて」の歌唱前に、「後半になると息切れしちゃうから、今のうちに所信表明的なものをしたいと思います」と切りだした。

 「今まで、とにかく楽しいライブをする、という気持ちでやってきました。でも、今は、みなさんの中にも、わだかまりがあると思う。僕も同じで、今回のツアーが始まる前に、もう1人のChageが、『おい、どうすんだ?』と耳元で話し掛けてきたんです」

 昨年5月、ASKA(57)が覚せい剤取締法違反などの罪で逮捕された直後から、メーカーがチャゲアスのCDを自主回収した。昨年、騒動のさなかに開催されたChageのツアーでは、チャゲアスの曲は歌われなかった。

 「今、世の中では、チャゲアスの曲が封印されている状況にあります。僕は頭では理解しているつもりですが、6月のファンミーティングで(チャゲアスの)『光の羅針盤(コンパス)』を歌った時に、やっぱり(チャゲアスの曲は)いいなと思いました。だから、僕は自分の曲に自信を持とうと思います。だって、いい曲なんだもん。要約すると、歌いたい曲を思いっきり、歌う! ライブの空間なら、みんなで思い切り楽しめるから」

 ファン1000人から大歓声を浴びた。中には、涙を流すファンもいた。