名古屋市中区の老舗劇場「御園座」が1日、新装開場し、こけら落としとなる松本白鸚と松本幸四郎の襲名披露興行が始まった。旧劇場が2013年3月に閉館して以来、劇場としての再開は5年ぶり。
出演者がそれぞれ口上を述べ、かみしも姿の白鸚が「数々の御園座の思い出とともに、感無量の思いがいたしまする」とあいさつ。幸四郎も「初物づくしの興行。1人でも多くの方にご覧いただきますよう後援お願い申し上げ奉る」と述べると、客席から屋号の「高麗屋」の掛け声が起こった。
続く「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」で、幸四郎が恋した花魁(おいらん)を手にかける男を熱演。10代から御園座に通っている愛知県瀬戸市の無職鈴木行子さん(79)は「この日を待ちに待った。若い人も来てくれれば」と笑顔だった。
御園座は観客数の落ち込みなどから旧劇場を閉館。建て直した40階建てビルの2~5階部分に新劇場が入る。襲名興行は25日まで。



