市川海老蔵(40)と長男勸玄君(5)が20日、千葉県成田市で成田山新勝寺開基1080年を記念し、成田駅近くから本堂まで約800メートルのお練りを行った。「成田屋!」「勸玄君!」など多くの声に、2人は手を振って応えていた。

 勸玄君は本堂前で「堀越勸玄です。歌舞伎の道に進みたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします」とあいさつ。勸玄君が公に、歌舞伎役者になると宣言したのは初めてとあって、大きな拍手を受けた。

 1070年記念の時に海老蔵は、父で故市川団十郎さんと一緒に奉納演舞「連獅子」を行っている。海老蔵は「仔獅子をつとめ、一生懸命父の背中を追っていたなつかしい思い出があります。本年はせがれを連れてきました。まだちょっと踊れないので、何とぞおうようのご見物を」と話した。

 成田屋と成田山新勝寺の縁は深い。子宝に恵まれなかった初代団十郎が成田山に参詣して祈願したところ、2代目団十郎が誕生したことから団十郎家の帰依が始まった。代々の団十郎は襲名や大きな興行の折に参詣している。海老蔵も04年海老蔵襲名の時や、小林麻央さんとの結婚の時にも参詣している。