松本幸四郎あらため2代目松本白鸚(はくおう、75)、市川染五郎あらため10代目松本幸四郎(45)が11日、大阪市内のホテルで、襲名披露公演「七月大歌舞伎」(7月3日から27日、大阪松竹座)の取材会に出席した。

 1月、東京・歌舞伎座で始まり、2年にわたって全国を巡る襲名披露興行。大阪は東京、京都に続いて3カ所目。大阪公演は不在だが、松本金太郎あらため8代目市川染五郎(13)との高麗屋3代襲名披露興行でもある。

 37年前の初代松本白鸚、9代目松本幸四郎、7代目市川染五郎以来の親子3代同時襲名となる今回。白鸚は「奇跡に近い。37年前に、父と息子と行った3代襲名がまたできるなんて。ありがたいの一言です」と思いを込めた。

 幸四郎は「3代襲名は、(3代で)現役で舞台に立ち続けていられるからこそ、その可能性が出てくる。いかに父が元気でいるか。父自身が奇跡という存在なのではないか」と父白鸚の偉大さを語った。