東京都の小池百合子知事は11日、都庁で定例会見を開き、2020年東京オリンピック&パラリンピックのフラッグツアーでスペシャルアンバサダーを務めているTOKIOの起用に関し、ジャニーズ事務所を契約解除になった山口達也(46)をのぞくメンバー4人を“続投”させる意向を示した。

 小池氏は、山口が強制わいせつ容疑で書類送検された一連の騒動について「これまでTOKIOの皆さんには、大会の機運醸成に大きな役割を果たしていただいた。今回のことはひとことでいえば、残念だ」とした。その上で、ジャニーズ事務所から「引き続き任務を与えてもらえるなら全力で頑張りたい」という申し出があったことを明かし、「都としては、引き続き(4人に)頑張ってもらうことにした」と述べた。

 今後、大会組織委員会などと相談するとしたが、「契約の主体は都だ。その判断を示した」と強調した。引き続き任務を続ける4人に対しては「これまでも一生懸命取り組んでいただいたというのが事実。その努力についても考慮したい」と述べた。

 TOKIOは16年9月に同アンバサダーに選ばれて以降、各地を訪れ、五輪旗とパラリンピック旗を披露し大会をPRしていた。先月25日に山口の事件が明らかになり、都はフラッグツアーのホームページなどからTOKIOの写真や動画を削除。小池氏は先月27日の会見で、TOKIOの起用についての個人的な見解として「他のメンバーに引き続き頑張っていただきたい」と述べていた。